
債務整理とおまとめローンはどちらにメリットが多いのか
いわゆる多重債務者が返済について苦しくなってきたと感じたならば、債務整理を利用するかおまとめローンを利用するかという選択になってきます。債務整理もおまとめローンもどちらも債務を整理するという言い方をすれば似ているといえますが、メリットとデメリットを比較すれば全く違うと言っていいでしょう。
メリットとデメリットは債務整理とおまとめローンを比較してということになりますが、どちらを利用するかはメリットの多い方ということになるでしょう。債務整理のメリットは債務額を少なくすることができることに尽きます。
債務整理には自己破産、任意整理、特定調停、個人再生と四つの方法がありますが、全ての方法で共通しているのは債務を大幅に減額する、または自己破産のように債務を免責することにあります。しかし、自己破産以外の債務整理では債務は減額されますが、減額された残りの債務は返済しなければなりません。
逆におまとめローンでは債務の額は減少しませんが、おまとめローンを利用することによって全体的には金利が下がることが考えられますから、債務額は変わらないとしても完済したいときの総返済額は少なくなることが考えられます。しかし、債務整理のように大幅な減額は難しいと思ったほうがいいでしょう。
こう考えてみると債務整理のほうがおまとめローンよりもメリットが多いように感じることでしょう。
債務整理のデメリットはいわゆるブラックリストに記載されてしまうことです。これは債務整理のどの方法を利用しても同じで五年から十年に渡ってブラックリストに記載され続けることになりますから、ブラックリストに記載されている間はキャッシングやカードローンやクレジットカードなどでの借入は出来ないということになります。
それに実際には支障のある人はそれほど多くないと思われますが、債務整理の方法によっては特定の職業につけなくなったり、官報に記載されたりします。自己破産では一定額以上の財産は処分しなければなりません。
一方のおまとめローンでは債務整理のようなデメリットはありませんが、おまとめローンを利用するためにはおまとめローンのサービスを提供する金融業者の審査に通らなければなりません。
おまとめローンの利用者は多重債務者であるということとおまとめローンは金額が多くなるということから通常のキャッシングやカードローンよりも審査が厳しくなるというのがデメリットと言えるかもしれません。このように考えてみれば、返済があまりにも厳しい場合には債務整理、返済に余裕がある場合にはおまとめローンということでしょうか。